令和7年3月20日、春季皇霊祭の日、横浜桜木町の伊勢山皇大神宮本殿において、四方庵十世家元による献茶式が参加者約70名の見守る中、厳かにとり行われました。大神様に茶を献じることは、茶道にとって、家元にのみ許された大変格式の高い儀式です。今回の献茶式は、九世によって行われた神宮150周年記念献茶式から数えて5年目になります。コロナ禍も明け、本殿前の開放的空間を使用した献茶式となりました。
修祓、献饌の後、斎主が祝詞を奏上、家元によって古(いにしえ)よりの点前で濃茶・薄茶が 点てられ神職によって神前に奉られました。神前での舞の奉奏、家元はじめ関係者の玉串奉納・拝礼と続き、式次第を終了しました。
その後、神宮内茶室にて呈茶席・記念館開明の間にて点心席が用意されました。前日まで心配された雨や雷もあがり、穏やかな日差しの中、参加者一同、古に思いをはせるよき1日となりました。
廣瀬 記